音楽好きの皆さんこんにちは!
音を語らせたら右に出る者はいない秋山優花里です。
約5年振りの更新となった第二回は「ラウドネス」について勉強しましょう。
今回はゲストとして西住殿にも来ていただいています!
西住みほです。よろしくおねがいします。
早速ですが西住殿はこの「ラウドネス」という言葉、聞いたことはありますか?
ラウドネス。。?
たしか「音の大きさ」とかを表す言葉だったような
その通りです!ラウドネス(loudness)とは「音の大きさ」「音の強さ」「音圧」などを意味する言葉で、音を作る上で重要なものとなっています。

ちなみに
LUFS(Loudness Units Full Scale)

LKFS(Loudness K-weighted relative to Full Scale)
と表記されたりもします。
単位は「dB(デシベル)」ですよ。
言われてみると音の大きさって再生するもので違うよね。
Youtubeとかの動画音量もバラバラだし、音楽も再生するファイルで違ってたり。
いきなり大きい音が出てびっくりするの。あれ嫌だよね。
ic_miho04
そういえば、目覚まし時計の音とか電車の音の大きさを紹介するテレビ番組でも「dB」っていうのを見るけど、それとは違うの?
さすが西住殿です!
同じdBでも使いどころで意味合いが変わるんです。
ここから少し難しい話しになりますが、なるべく分かりやすく解説しますね。
まず前提として0dBが「人間が聞き取れる限界の音量」とされています。
このdBは大きくなればなるほど大きな音となります。

参考までにテレビ番組とかで紹介されているのが、
20〜30:ヒソヒソ話
40:図書館
60:通常の会話
80:電車の走る音
100:ドリルなどの工事音
120:ジェットエンジン

私たちが操縦している戦車の走る音が約107dB(90式戦車)です。
さて、次に紹介するのがラウドネスですが、ここでは0dBがそのデータが持つ最大の音量として、マイナスに調整するというものになります。
ここの調整値の違いで、先ほど西住殿が言っていた「いきなり大きい音が出てびっくりする」なんて状況が生まれるんですね。
図で説明するとこんな感じです。

なんとなくわかりましたか?
最初の音楽ファイルで調整されているdBが基準値になると考えてもらえれば大筋間違いありません。
編集する人によってここの調整値が変わるので、スピーカーのボリュームは同じにしていても大きく聞こえたり小さく聞こえたりするわけですね。
ここの調整値は暗黙のルールみたいなものでだいたい決まっています。
テレビ放送:-24dB
Youtube:-13dB
映画:-27
CD:-7〜-30dB(年代やジャンルによって違う)
今回の講座はここまでです!
この話、細かく説明するともっともっと長くなってしまうので、今回説明したものはあくまでも参考レベルで理解しておいてくださいね。
難しいね〜。でも、ちょっとだけ理解できたかな。
そういえば、ここのサイトの音楽はどのぐらいのラウドネス値なの?
実は今までバラバラだったんです。
この講座に合わせてラウドネス値の統一をしようと思っていて、だらだら5年が経ってしました。
この講座公開の2022年3月22日よりすべての楽曲のラウドネス値を
-14dB
に調整しました!
この数値は元の音質を壊さずになるべく大きい音量を出せる数値とされています。
過去に配信していた楽曲のラウドネス値も変更しているので、一定の音量で気持ちよく聴きたい人は、過去にダウンロードしたものもダウンロードしなおすことをおすすめします!
軽く突っ込んだ話をしておくと、人の耳の良さはそれぞれ違うからな。
同じ30dBでもうるさく感じる人もいれば小さく感じる人もいるということだ。
それと、ラウドネス値を高くしすぎると元の音質が壊れる(ノイズが入る)と言う点から、わざわざマイナスに調整しているんだ。
興味があるなら自分で調べてみるんだな。
麻子さん、いつの間に!?